23歳になってから、「人生ってこんなに選択肢が多いんだ」と思うようになった。
高校生の頃は、進学するか就職するかくらいしか考えていなかった。
大学に入ってからも、とりあえず卒業して就職する。
そして社会人になった今。
急に、人生の分岐点が増えた。
今の仕事を続けるのか。
転職するのか。
資格を取るのか。
別の分野を勉強するのか。
今の仕事で専門性を身につけるのか。
全然違う仕事に挑戦するのか。
結婚するのか。
子どもを持つのか。
お金はどうするのか。
考え始めたら、本当にキリがない。
しかも厄介なのが、どれもそれなりに魅力的に見えること。
「やりたいこと」が一つなら、もっと楽だった
最近、自分の将来についてよく考える。
「これが絶対にやりたい!」
というものが一つだけあれば、もう少し楽だったのかもしれない。
でも、私の場合はそうじゃない。
仕事でも、今まで知らなかった分野を知ると面白いと思うし、専門的な知識を身につけることにも興味がある。
資格の勉強をしてみたいと思うこともある。
今とは違う仕事を経験してみたいと思うこともある。
「せっかくなら、一度くらい全然違う世界を見てみたい」とも思う。
つまり、やりたいことがないのではなく、やってみたいことが複数ある。
これは一見、幸せな悩みに見える。
でも実際は、結構困る。
時間は有限だからだ。
Aを選んだら、Bに使える時間が減る。
Bを選んだら、Cを諦めることになるかもしれない。
「全部やればいいじゃん」と言われても、20代の数年間で全部を経験するのは難しい。
そこで私は、考えれば考えるほど動けなくなる。
資格を調べるだけでも迷子になる
将来が不安になったとき、私は資格を調べることがある。
「何か資格があれば、将来の選択肢が増えるかもしれない。」
最初はそんな単純な気持ちだった。
ところが、調べていくと、
「この資格もいいな」
「こっちの資格の方が仕事には使いやすそう」
「でも難易度が高い」
「勉強時間を考えると、今から取る意味はある?」
「そもそも私は、この資格を取って何をしたいんだ?」
となってくる。
資格を一つ調べたはずなのに、いつの間にか別の資格を調べている。
そして最終的に、
資格を取るための勉強より、資格を選ぶための時間の方が長くなっている。
これは私だけなのだろうか。
「向いている仕事」も分からない
仕事についても同じだ。
就職する前は、「自分に向いている仕事」を見つければいいと思っていた。
でも、実際に働いてみると、そんなに簡単じゃない。
自分が好きなことと、向いていることは違う。
興味があることと、仕事として続けられることも違う。
そして、向いている仕事でも、職場環境や人間関係によって「もう嫌だ」と思うこともある。
逆に、最初は興味がなかった仕事でも、やってみたら面白いこともある。
だから最近は、
「私は何の仕事がしたいんだろう」
だけではなく、
「私はどういう働き方なら長く続けられるんだろう」
と考えるようになった。
これは実際に社会人にならないと、なかなか分からなかったことだと思う。
さらに「人生設計」が入ってくる
そして23歳になると、仕事だけ考えていればいいわけでもなくなる。
結婚や子どものことも、少しずつ現実的な話になってくる。
「いつか結婚したい」と思っているなら、仕事だけを基準に人生を決めるわけにはいかない。
やりたい仕事があっても、それに何年も時間が必要なら、その間の生活はどうするのか。
勉強のために仕事を辞めるなら、お金はどうするのか。
将来子どもが欲しいなら、どんな働き方が現実的なのか。
若いうちは何でも挑戦すればいい、と言われる。
それも間違っていないと思う。
でも、挑戦するにも生活がある。
時間も、お金も、体力も必要だ。
「やりたいからやる」だけでは決められないことが、少しずつ増えてきた。
だから「安定」と「挑戦」の間で迷う
たぶん私が一番悩んでいるのは、ここなのだと思う。
安定した道を選べば、安心できる。
でも、それだけで納得できるのかは分からない。
逆に、やりたいことに挑戦すれば、後悔は少ないかもしれない。
でも、うまくいかなかったときのことを考えると怖い。
しかも、どちらを選んでも、
「もう片方を選んでいたらどうなっていたんだろう」
という気持ちは残ると思う。
だから「正解を選びたい」と思ってしまう。
でも、人生にはたぶん、最初から正解として用意されている選択肢なんてない。
23歳で「一生」を決める必要はない
最近、少し考え方を変えようと思っている。
「一生何をするか」を今決めようとするから苦しくなる。
今決めるのは、
「次の数年間、何を試してみるか」
くらいでいいのではないかと思う。
今の仕事を続けながら資格を勉強してみる。
興味のある分野について調べてみる。
実際にその仕事をしている人の話を聞いてみる。
やってみて、「思っていたのと違う」と分かったら、それも収穫。
逆に「やっぱりこれが好きだ」と思えたら、そのときに次の一歩を考えればいい。
そうやって少しずつ判断材料を増やしていく。
その方が、「人生の正解を今すぐ決めなきゃ」と考えるより、ずっと現実的なのかもしれない。
選択肢が多いことは、悪いことではない
23歳になって、人生の選択肢が多すぎることに疲れることがある。
昔なら「将来どうする?」と聞かれても、そこまで深く考えなかった。
今は、答えようとするといくらでも考えられてしまう。
仕事。
資格。
お金。
結婚。
子ども。
住む場所。
働き方。
考えれば考えるほど、「本当にこれでいいの?」となる。
でも、逆に考えれば、それだけ選べるものが増えたということでもある。
23歳の今なら、まだ方向転換できる。
やってみて違ったら戻ることもできる。
一度選んだからといって、一生その道から出られなくなるわけでもない。
だから私は、全部を決めるのではなく、今の自分が納得できる選択を一つずつしていこうと思う。
将来のことを考えるのは大切。
でも、未来の自分のために今の自分を犠牲にしすぎるのも違う気がする。
23歳の私は、まだ人生について何も分かっていない。
でも、分からないからこそ、いろいろ試せる年齢でもある。
たぶん今必要なのは、
「人生を決めること」ではなく、
「自分がどんな人生なら納得できるのかを、少しずつ知っていくこと」
なのだと思う。
まだ、答えは出ていない。
というか、今すぐ出さなくてもいい。
23歳の人生なんて、まだ選択肢を減らすには早すぎる。
ただし、選択肢を眺めているだけでは何も分からない。
だからこれからは、悩むだけじゃなくて、気になったものを一つずつ試してみようと思う。
やってみて違ったら、それも一つの答え。
そうやって、自分の人生の下書きを少しずつ書き足していけばいい。