私は、チリチリしたくせ毛ではない。
髪を一本ずつ見ると、そこまで気にならない。
でも、全体になると、波みたいにうねる。
朝は綺麗にまとまっていたのに、外に出て少しすると、いつの間にかシルエットが変わっている。
毎日アイロンをしても、湿気がある日はすぐにうねる。
たぶん、私の髪は、私より自由だ。
だから、縮毛矯正をかけている。
前髪が決まるだけで、少し違う
アイドルみたいな前髪や、ぱつっと揃った前髪を見ると、つい目で追ってしまう。
少し重たくて、毛先が綺麗に揃っている前髪。
ああいう髪型は、ほんの少し形が崩れるだけで印象が変わる。
私の場合、朝にアイロンをしても、時間が経つとうねってくる。
家を出るときは綺麗だったのに、気づいたら少し浮いている。
だから縮毛矯正は、朝のセットを楽にするためだけではない。
なりたい髪型に近づくために、必要なものだったりする。
特に、前髪には。
でも、ひとつだけ困ることがある
それが、ハイトーンとの両立。
ハイトーンのショートヘアを見ると、なんとなく目が止まる。
明るい髪に、短い髪。
軽くて、ふわっとしていて、少し儚い。
「こんな髪にできたらな」
と、たまに思う。
でも、縮毛矯正とブリーチは、どちらも髪への負担が大きい施術。
髪の状態によっては、ビビり毛になったり、髪が切れてしまったりすることもある。
だから、縮毛矯正をしている髪をハイトーンにしたいなら、今の髪の状態をきちんと見てもらう必要がある。
縮毛矯正をした時期や、ブリーチ・カラーの履歴、毛先のダメージ。
美容師さんに伝えることは、意外と多い。
「この色にしたい」と写真を見せるだけではなく、今までどんな施術をしてきたのかも伝えておく。
それだけでも、髪を守るための大切な材料になる。
どちらかを選ばなきゃいけないみたいで…
くせ毛でも、ハイトーンにはできる。
ただ、縮毛矯正を続けるなら、ブリーチには慎重にならないといけない。
反対に、ハイトーンを優先するなら、今までよりも髪のうねりと付き合うことになるかもしれない。
どちらも欲しいのに、簡単には選べない。
それが、少しだけ寂しい。
ハイトーンのショートが似合うアイドルを見ると、
「いいなあ」
と思う。
明るい髪も、短い髪も、すごく似合っている。
その写真を閉じたあと、
「私はこういう髪にはできないのかな」
と考える。
くせ毛で生まれたから、きっとこれからも、この髪とは付き合っていく。
自分で選んだわけではないので、少し残念。
それでも、今の髪をどうにか可愛くしたい
ハイトーンを諦める、と決めたわけではない。
髪の状態が変われば、できることも変わるかもしれない。
だから今は、無理にブリーチをするより、今の髪でできる可愛い髪型を探している。
チョコレートみたいなブラウンにしてみたり。
少しだけ髪型の雰囲気を変えてみたり。
前髪を丁寧に作ってみたり。
大きく変えなくても、髪が少し綺麗になるだけで、鏡を見る時間がほんの少し楽しくなる。
もし縮毛矯正をしていてハイトーンにしたいなら、まずは美容師さんに相談してみる。
「できるか、できないか」だけじゃなくて、今の髪ならどこまでできるのかを聞いてみる。
できないと言われることもあるかもしれない。
そのときは、ちょっと悲しい。
でも、髪が切れてしまったら、もっと悲しい。
だから、急がないことにしている。
いつか、できるかもしれない
今でも、ハイトーンのショートを見ると目が止まる。
可愛い髪型を見つけると、こっそり保存する。
明るい髪。
短い髪。
ぱつっとした前髪。
さらさらの髪。
いつかできる日が来るかもしれない。
来ないかもしれない。
でも、まだ決めなくてもいい気がする。
美容院の鏡の前で、
「次はどうしようかな」
と考える。
そのときの髪の状態を見ながら、また決めればいい。
くせ毛だから、縮毛矯正をする。
縮毛矯正をしているから、ブリーチには少し慎重になる。
それでも、可愛くなる方法はいくらでもある。
全部を一度に叶えなくてもいい。
やってみたい髪型を、ひとつずつ残しておく。
そのほうが、次に美容院へ行く日が少し楽しみになる気がする。